GA4でレポートを作成するとき、どの数値に焦点を当てるのかは、アクセス解析に慣れていない人にとっては難しいかもしれません。
単に1か月300人のアクセスで、1日30人など古い手法でレポートを作成しても、ほぼ意味のないものになります。(ページの一番下で解説)
ここではBtoBとBtoCの計測値を中心に、2つのパターンに分けて説明します。この視点からレポートを作成することで、よりかんたんに取り掛かりやすくなります。
なぜ1つのパターンじゃだめなの?
GA4で計測したほうが良い数値が、BtoBとBtoC(ネットショッピング)で異なる理由として、ビジネスモデルと顧客行動の違いがあります。
ビジネスモデルは、「企業にとって利益を生み出す仕組み」であり、主に以下の4つの要素が含まれます。
- 誰に (Who) = 顧客セグメント
- 何を (What) = 提供する価値や製品・サービス
- どのように (How) = 価値提案の実現方法
- なぜ (Why) = それが利益につながる理由
物や販売するサービスがある場合の顧客行動と、企業価値を感じてアクションを起こす顧客行動は、まったく異なります。
特に「誰に(Who)」は、販売したい商品が明確な場合と、商品が明確ではない場合では顧客の行動が変わってくるからです。
計測する数値は多いに越したことありませんが、少ない時間で効率的にアクセス解析をする場合、最低限知っておきたい数値をご紹介します。
ネットショッピングなどの売り上げがある場合:主にBtoC
- エンゲージメント率
- 従来の直帰率に代わる指標。ユーザーのサイト内での積極的な関与を示す
- イベント数
- ページビュー以外のユーザーアクションを詳細に把握できる。
- キーイベント数
- 目標達成数を示す重要な指標。
- ユーザー数
- デバイスをまたいだユニークユーザー数を正確に把握できる。※1
- 平均エンゲージメント時間
- ユーザーがサイトに積極的に関与した時間を示す。
- 収益データ
- e-コマースサイトの場合、売上や取引に関する詳細な情報が得られる
- ユーザーの獲得経路
- トラフィックソースやキャンペーンの効果を分析できる
- ユーザーの行動フロー
- サイト内でのユーザーの動きを視覚的に把握できる。
※1・・・しきい値が有効の場合
BtoBやBtoCでネットショッピングがない場合:主にBtoB
- キーイベント数
- 特に「お問い合わせ」「資料ダウンロード」「イベント・セミナー申し込み」などのリード獲得に関連する指標が重要
- イベント数
- ユーザーの具体的な行動を把握するために、サイト構造に適したカスタムイベントを設定し計測
- エンゲージメント率
- 従来の直帰率に代わる指標で、ユーザーのサイト内での積極的な関与を示す
- アクティブユーザー数とセッション数
- デバイスをまたいだユニークユーザー数とその訪問回数を把握
- 流入経路
- 検索、直接流入、他サイトからの流入など、トラフィックソースを分析
- ページビュー数
- 特に重要なページ(トップページ、サービスページなど)のPV数を計測
- ユーザーの行動フロー
- 経路データ探索レポートを使用して、ユーザーがどのようなコンテンツを経てコンバージョンに至ったかを調査
- デバイス別ユーザー数
- デスクトップ、モバイル、タブレットなど、デバイス別のユーザー数を把握
- 平均エンゲージメント時間
- ユーザーがサイトに積極的に関与した時間を示す
それでも月間アクセス数や男女差、年齢を求められるよね・・・
企業からGA4のレポートを求められる時、昔からのSEOの名残で、「何人のアクセスがあるの?」「年齢や男女差は?」とよく聞かれます。
一昔前は、ホームページにアクセスするとそのページ内容を読んで終わる、買い物カートに物を入れる、など顧客行動のパターンが決まっていました。
でも現代ではホームページといわれるWEBの他、SNSへの共有、ホームページへの問い合わせなど、ただの読み物からツールへと変化しています。
また、滞在時間の他にページスクロールが高いほど、顧客はページ内容に興味を持っており、双方の関係性が高くなっていることを示すなど、解析方法も変わってきています。
そのため、昔よりももっと効果的な改善策を立てることが可能になっているため、アクセス解析する立場から、積極的に説明する機会を増やさねば!と思います。