サイバー攻撃の脅威は日々進化しています。組織を守るためには、攻撃の手口や脆弱性を理解し、迅速に対応することが不可欠です。
しかし、膨大な脅威情報の中から「自社にとって重要な情報」を見極めるのは簡単ではありません。
この記事では、Microsoft Defender 脅威インテリジェンス(Microsoft Defender Threat Intelligence、以下Defender TI)がどのようにこの課題を解決するのかを紹介します。
なぜ脅威インテリジェンスが難しいのか
脅威インテリジェンスアナリストは、世界中から集まる膨大な脅威情報を分析し、組織にとって最も危険なものを特定する必要があります。
一方、脆弱性インテリジェンスアナリストは、資産インベントリとCVE(共通脆弱性識別子)情報を関連付け、修正の優先順位を決めるという難しい作業を担っています。
このような情報整理と優先度付けは、時間と労力がかかり、誤った判断は重大なリスクにつながります。
用語解説まとめ
脅威インテリジェンス(Threat Intelligence)
サイバー攻撃の情報を分析し、攻撃を予測して防御に役立てるための知識です。
資産インベントリ(Asset Inventory)
組織が保有するIT資産の一覧で、脆弱性と照らして修正の優先度を決めるために使います。
Microsoft Defender 脅威インテリジェンスとは?

Microsoft Defender 脅威インテリジェンス(以下、Defender TI)は、こうした課題を解決するために設計されたプラットフォームです。
脅威や脆弱性に関するデータを集約し、わかりやすいインターフェースで提供することで、分析や対応を効率化します。
さらに、Microsoft Security Copilotとの統合により、AIを活用した脅威分析やレポート作成が可能になります。
主要機能
Defender TIには、アナリストの業務を支援する次の機能があります。
- 脅威分析(Threat Analysis)
最新の脅威、影響度の高い脅威、露出度の高い脅威を分類し、詳細レポートや推奨アクションを提示します。 - Intelプロファイル
脅威アクターや悪意あるツール、脆弱性に関する信頼できる情報源を提供します。 - Intelエクスプローラー
キーワードやCVE検索で迅速に情報収集できます。 - プロジェクト機能
IOCや調査結果を整理し、チームでコラボレーション可能です。
Security Copilotとの統合


Defender TIは、Microsoft Security Copilotと統合することで、AIによる脅威分析を強化します。
例えば、脆弱性評価や脅威アクターのプロファイル作成を自動化し、インシデント対応やハンティングを効率化できます。
まとめ
Microsoft Defender 脅威インテリジェンスは、膨大な脅威情報を整理し、組織にとって重要な脅威や脆弱性を迅速に特定・対応できるようにする強力なツールです。
セキュリティ担当者の負担を軽減し、攻撃に先手を打つための情報基盤として、導入を検討する価値があります。
参考リンク
https://learn.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/security/defender/threat-intelligence-overview
https://learn.microsoft.com/ja-jp/security-copilot/
https://msrc.microsoft.com/update-guide/vulnerability