Windowsの更新管理は、IT担当者にとって大きな課題です。
最新のWindowsでは「Windows-as-a-Service(WaaS)」という仕組みが導入され、更新の効率化とセキュリティ強化が可能になりました。
本記事では、WaaSの概要、リリースの種類、サービスチャネル、展開リング、そして展開方法についてわかりやすく解説します。
Windows-as-a-Service (WaaS)とは?
Windows-as-a-Service(WaaS)とは、Windowsを常に最新状態に保つための仕組みです。
従来のように数年ごとに大規模アップグレードを行うのではなく、定期的な更新を通じて新機能やセキュリティ修正を提供します。
これにより、IT管理者の負担を減らし、ユーザーは常に安全で最新の環境を利用できます。
リリースの種類
リリースとは、更新プログラムの提供方法のことをいい、更新方法が2種類用意されています。「機能更新プログラム」と「品質更新プログラム」です。
- 機能更新プログラム(Feature Updates)
年2回、新しい機能を追加して提供します。更新は小規模化されており、従来の大規模アップグレードに比べて多少の混乱を減らしています。 - 品質更新プログラム(Quality Updates)
毎月、セキュリティや信頼性を改善する更新を提供します。累積更新のため、過去の修正も含まれ、整合性を維持できます。
サービスチャネル
サービスチャネルは、更新プログラムをどのタイミングで受け取るかを決める仕組みです。
組織のニーズに応じて、次の3つのチャネルから選択します。
- Windows Insider Program
新機能を早期にテストできるチャネル。開発中の機能を試し、フィードバックを提供できます。 - 一般提供チャネル(General Availability Channel)
安定版を受け取る標準的なチャネル。パイロット展開やテストに適しています。 - 長期サービスチャネル(LTSC)
ATMや医療機器など、頻繁な更新が不要なデバイス向け。2~3年ごとに新機能が提供されます。
展開リング
展開リングとは、更新プログラムを段階的に配信するためにデバイスをグループ分けする仕組みです。
IT管理者は、リスクを最小化しながら更新を進めるために、複数のリングを設定します。
デプロイグループについて
デプロイとは、ソフトウェアや更新プログラムをユーザーのデバイスに配布・適用することを意味します。
展開リングは、次の3つのデプロイグループで構成されます。
- プレビューリング
新機能を評価するための最初のグループ。テストや計画用に利用します。 - 制限リング
パイロット検証用のグループ。代表的なデバイスで更新を確認します。 - 広範リング
全社展開用のグループ。安定性が確認された後に適用します。
展開方法の種類
Windowsの展開には複数の方法があります。
- 最新の展開方法
Windows Autopilotや動的プロビジョニング、MDM登録など、クラウドを活用した効率的な方法。 - 一括アップグレード
既存OSを保持しながら簡単に更新できる方法。複雑なインフラは不要です。 - 従来の展開方法
イメージ展開、wipe-and-load、デバイス置き換えなど、オンプレミス中心の方法。
まとめ
Windows-as-a-Serviceは、更新の効率化とセキュリティ強化を目的としたモデルです。
組織はサービスチャネルや展開リングを活用し、適切な方法でWindowsを最新状態に保つことが重要です。